この研究は、性成熟期の雄マウスの情動行動および空間記憶に対する、1.8 GHzの無線周波(RF)電磁界への4週間のばく露の影響を調べた。不安様行動をオープンフィールド試験および高架十時迷路試験で、抑うつ様行動をショ糖選択試験、尾懸垂試験、強制水泳試験で評価した。空間学習および記憶能力をモリス水迷路試験で評価した。アミノ酸神経伝達物質のレベルを液体クロマトグラフィー質量分析法で判定した。脳の組織学をヘマトキシリン‐エオシン染色で調べた。その結果、抑うつ様行動、空間記憶能力および脳の組織学には、RFばく露後に明白な変化は見られなかった。但し、RFばく露後、不安様行動は増加し、大脳皮質および海馬でのγ-アミノ酪酸(GABA)およびアスパラギン酸のレベルは有意に減少した、と著者らは報告している。
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