<目的>ELF磁界曝露(50Hz,0.15mT)の影響として、CD45リン酸化酵素が関与しているかどうかについて検討する。 <方法>CD45リン酸化酵素活性が正常のT細胞由来Jurkat細胞、ならびにこの酵素活性を持たないクローンを用いて、ELF磁界曝露(50Hz,0.15mT)を行い、細胞内フリーCa2+の振動を測定する。 <結果>ELF磁界曝露(50Hz,0.15mT)により、野生型CD45リン酸化酵素活性を持つJurkat細胞は細胞内フリーCa2+の振動幅増強を示した。一方、CD45を欠失しているクローンではこの反応が観察されなかった。このことから、ELF曝露はT細胞抗原の受容体からのシグナル伝達における初期反応に関与する分子へ影響を及ぼしていることが考えられる。・
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