この研究は、難治性てんかんの患者(n=10)のてんかん原性海馬において、グルタミン酸がベースライン時に高値であり、てんかん発作時に増加することを踏まえ、海馬に植込んだ電極(11個)からの脳内電気刺激(50 Hz)がグルタミン酸放出に与える影響を、2分毎に微小透析サンプルで分析した。また、発作間欠期のレベル、一部の患者で電気刺激時に起きた発作時のレベルも測定した。その結果、電気刺激はグルタミン酸流出を引き起こした;10人中の4人の患者が電気刺激による短い発作を体験した;刺激誘導性のグルタミン酸上昇は、誘発性発作中は観察されず、むしろ発作間欠期のグルタミン酸基礎レベルの上昇と関連した;発作が誘発されたグループでは、発作がなかったグループに比べ、グルタミン酸基礎レベルが低く、グルタミン酸流出の刺激誘導性変化がなかった;萎縮性海馬をもつ患者では、グルタミン酸基礎レベルが高値で、刺激誘導性のグルタミン流出も多かった、と報告している。
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