この研究は、ラットを用いた実験で、硫酸第一鉄(以下、鉄分)単独投与群および鉄分と静磁界(128mT)の共ばく露群における行動および脳組織の酸化ストレスを評価した。行動は、不安レベル(高架式十字迷路テスト)、運動スキル(2種のテスト)で評価した。行動テスト後に、ラットを屠殺して、摘出された脳組織を生化学的に分析した。その結果、共ばく露群では、鉄分単独投与群、対照群に比べ、高架式十字迷路テストでの行動に有意な違いが観察された(開放路へ入る頻度および滞在時間が有意に減少した);一方、運動スキルには3群で有意差が見られなかった;脳組織の生化学検査では、共ばく露群においてマロンジアルデヒドレベル上昇、グルタチオンレベルおよびカタラーゼ酵素活性の低下が有意であった;鉄分単独投与の場合、今回使用したどの用量においても何ら影響は引き起こされなかった、と報告している。
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