[1800 MHz無線周波にばく露した雄ラットの生殖機能マーカの概日変化] med./bio.

Circadian alterations of reproductive functional markers in male rats exposed to 1800 MHz radiofrequency field

掲載誌: Chronobiol Int 2014; 31 (1): 123-133

この研究は、成獣雄SDラット生殖機能マーカに対する1800MHz無線周波RFばく露の影響を、ばく露を与えるタイミング(概日リズム上の時刻ZT:ZT0が明期の始まり)を変化させて調べた。ばく露の開始時刻をZT0、ZT4、ZT8、ZT12、ZT16、ZT20とした6つのばく露群とそれぞれの擬似ばく露群は全て各群6匹である。ばく露には、ギガヘルツTEMセルを用い、1800 MHz連続波電力密度205 μW/cm2(SAR0.0405 W/kg)に1日2時間、32日連続してばく露(または擬似ばく露)した。その結果、擬似ばく露群では概日リズム(血中メラトニンレベルで確認した)が保たれていた;RFばく露群では、概日リズムの崩壊、テストステロンレベル低下、1日の精子形成能および精子運動率の低下、精巣マーカ酵素g-GTおよびACPの下方調節、チトクロームP450およびステロイド産生急性調節タンパク質(StAR)のmRNA発現の変化が観察された;これら全ての観察された事象は、ZT0ばく露群でより顕著であった、と報告している。

ばく露