<目的> 50Hz、0.3-1μTの不均一磁界に91日間ばく露したラットでのメラトニンレベルとDMBAで発がんした乳がんの成長への影響を検討する。 <方法> Sprague-Dawley系雌ラット、40日齢を使用。DMBA 5mgを1週間間隔で4回投与。磁界は図1に示すように0.3-1μTの強さ。血清メラトニンはRIAで計測した。乳ガンは病理組織学的に検索。 <結果及び結論> 図2に示すように夜間のメラトニンは減少した。乳ガンについては表1、2に示すようにばく露群と疑似群でいずれのパラメータを取っても有意な差は見られなかった。この実験結果はメラトニンが減少しても乳ガンに影響を与えるほどではないことを示す。 (英文不記載)
本研究では合計72匹の動物を用いた(36匹ずつ2群に分けた)。一方を磁界ばく露、もう一方を偽ばく露対照に用いた。各動物に、磁界ばく露/偽ばく露の開始前に5mgのDMBAを経口投与した。総量が20mgに達するまでDMBA投与を毎週反復した。
Rats were assigned to two groups, a sham exposue group (n= 36) and a magnetic field exposure group (n= 36).
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 24 h/day, 7 days/week, for 91 days |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | Rats recieved administration of 5 mg DMBA (dimethylbenz(a)anthracene) per week (for 4 weeks up to a total of 20 mg) and were housed in Plexiglass cages surrounded by the coils. |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
ばく露群と偽ばく露群で、一般行動、体重、脾臓及び肝臓の重量に有意差は認められなかった。腫瘍の組織病理学的検査でも有意差は認められなかった。但し、ばく露群では夜間の血清メラトニンレベルが有意に低下した。
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