[ヒトリンパ球の活性化パターンに対するMRとELF磁界(0.5Tと0.5 mT)の可逆的な影響] med./bio.

Reversible effect of MR and ELF magnetic fields (0.5 T and 0.5 mT) on human lymphocyte activation patterns

掲載誌: Int J Radiat Biol 2006; 82 (2): 77-85

この研究は、磁気共鳴(MR)装置(0.5T)と2重円筒状のコイル(0.5mT)が発生する様々な強度の磁界MF)がヒトのCD4+T細胞に与える影響を調べることである。方法:CD4+T細胞をMFに対して37±0.度で2時間ばく露させ、それぞればく露試料に対して対照群を用意した。ばく露後、以下の項目を分析した:サイトカインの放出、表面マーカ発現細胞増殖とサイトゾルの遊離カルシウムレベル。その結果、適切なマイトジェンの存在下で、2時間MFにばく露させ、ついでIn vitroで刺激すると、ばく露されたCD4+ T細胞で、インタフェロンγ生成の減少、細胞増殖の減少、CD25の発現の減少、サイトゾルの遊離カルシウム濃度の減少があった。データとしては、In vitroで24時間培養した後で評価しても統計的に有意であったが、さらにin vitroで培養した場合に調べると、ばく露両群での有意は見られなかった。この様な結果は、静磁界SMF)は、Tリンパ球に過渡的な生物影響を与えることを示唆し、ここで用いた実験系は免疫系に対して磁界の効果を理解する敏感なモデルである。

ばく露

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