この研究は、ラットの痙攣に対する超低周波(ELF、60 Hz)磁界(MF)の影響を調べた。ビククリン単独ばく露、またはMFとビククリンへの同時ばく露により誘発される痙攣の発症時間および持続時間を測定した。さらに、液体クロマトグラフ-電気化学検出器(HPLC-ECD)を用いて、ラット脳のGABA濃度を測定した。その結果、ビククリン(0.3、1、および3 μg、グラム、脳室内注入)によって誘発される痙攣をMFは強化した;それは発症までの時間の短縮によるものであり、持続時間の延長はなかった; MFとビククリンの同時ばく露は、皮質、海馬、視床下部のGABAレベルを低下させたが、MF単独ばく露では海馬においてのみGABAレベルを低下させた、と報告している。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
60 Hz
ばく露時間:
continuous for 6 h
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Seven to ten rats were arranged in groups which were treated under the following conditions: i) sham exposure ii) exposure to magnetic field iii) sham exposure, treated with bicuculline methobromide iv) exposure to magnetic field, treated with bicuculline all drugs were administered after the MF exposure or in the sham
磁界は、ビククリンによるけいれんを強めると共に、開始時間を短くしたが、持続時間は長くした。磁界とビククリンの共ばく露は、大脳皮質、海馬及び視床下部でのGABAの量を減らしたが、磁界単独では海馬のみでGABAのレベルを低下させた。
これらのデータは、磁界ばく露はラットの脳内のGABA神経伝達物質によって、ビククリン誘発性けいれんを変調させるかも知れないことを示している。
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