この研究は、HL-60細胞における細胞内カルシウムの放出およびカルシウム流入活性化に対するナノ秒パルス電界（nsPEF）の影響を、Fluo-3を用いたリアルタイム蛍光顕微鏡法とFura-2を用いた蛍光測定法を用いて調べた。その結果、nsPEFは、すべての細胞に細胞内カルシウムレベル上昇を引き起こした；パルス幅60 ns、振幅4〜15 kV / cmの電界パルスの場合、細胞内カルシウムはそれぞれ基礎レベル（約100 nM）を超えて200〜700 nMに増加したが、ヨウ化プロピジウムの取り込みはなかった；このことは、細胞内カルシウムの増加が細胞膜の電気穿孔によるものではないことを示す；細胞外カルシウムの存在下および非存在下において、nsPEFとプリンアゴニストUTPは同じ反応速度でカルシウム動員を誘導し、どちらも小胞体のイノシトール1,4,5-三リン酸およびタプシガルギン感受性カルシウムプールを標的とするように見えた；細胞外カルシウムの非存在下でnsPEFまたはUTPのいずれかにばく露された細胞の場合、細胞外培地にカルシウムが添加されると、電界依存的またはUTP用量依存性的に容量性カルシウム流入が増加した；これらの知見は、リガンド媒介応答と同様に、nsPEFが同じ内部カルシウムプールからカルシウムを放出し、それゆえに原形質膜カルシウム流入チャネルまたは容量性カルシウム流入を活性化することを示唆する、と報告している。
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To investigate the effects of nanosecond pulsed electric fields (nsPEFs) on the influx and release of calcium in human HL-60 cells in vitro.
| タイプ |
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| 波形 |
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| Modulation type | pulsed |
|---|---|
| Pulse width | 60 ns |
| ばく露の発生源／構造 |
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| ばく露装置の詳細 | cell suspension in a cuvette placed between the electrodes |
| タイプ |
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| 波形 |
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| Modulation type | pulsed |
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| Pulse width | 60 ns |
| ばく露の発生源／構造 |
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| 測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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| 電界強度 | 30 kV/cm | unspecified | 指定なし | - | - |
Electric fields between 4 and 15 kV/cm with pulses of 60 ns duration induced an increase in intracellular calcium levels. This specific increase of calcium suggest that nsPEFs may affect either the plasma membrane or specific calcium ion channels therein.
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