ドイツ連邦放射線防護局(BfS)は、「電界、磁界および電磁界の酸化ストレスへのインパクトについての国際ワークショップ」を2022年2月16~18日にブランデンブルク州コトブスで開催します。このこのワークショップにはオンラインでも参加できます。より詳細な情報は、BfSのウェブサイトをご参照ください。
2022年6月19日~24日に名古屋で開催される、BIOEM(生体電磁気学会(BEMS)と欧州生体電磁気学会(EBEA)の合併により発足した新学会)の年次大会 ”BioEM 2022” は、現地参加とオンライン参加のどちらでも可能なハイブリッド形式となります。
詳細については、BioEM 2022のウェブサイトをご参照ください。
生体電磁気学会(BEMS)と欧州生体電磁気学会(EBEA)の合同年会 "BioEM 2022" が2022年6月19日~24日に名古屋で開催されます。プラットフォーム発表およびポスターセッションのアブストラクト募集が開始されました(instructions for authors をご覧ください)。更なる情報は、BioEM 2022のウェブサイトで確認できます。
世界保健機関(WHO)は、高周波(RF)電磁界と健康リスクについてのタスクグループのメンバーとして参加する専門家を募集すると発表しました。あわせて、当該タスクグループ、募集対象の専門家のプロフィール、応募方法および選出プロセスについての情報を提供しました。
応募締め切りは2021年11月30日です。
更なる情報は、WHOのウェブサイトで確認できます。
femu の研究者らによる論文「直流、交流およびハイブリッド電界のヒトの検出閾値:二重盲検研究」が、学術誌 Environmental Health に掲載されました。 この研究は、新たに導入された高圧交流(HVAC)および高圧直流(HVDC)架空送電線の同じ鉄塔への併設がきっかけとなったもので、 femu の先行研究(Jankowiak他、2021)を基にしています。この研究は、直流(DC)電界、交流(AC)電界およびハイブリッド電界(ACとDCの両方の電界への同時ばく露;DC電界強度は変動、AC電界強度は一定)に対するヒトの検出閾値を判定することを目的としました。合計203人の参加者が、二重盲検実験セッティングを用いた高度に専門化した全身ばく露実験室で、DC電界、AC電界およびハイブリッド電界にばく露されました。その結果、ハイブリッド電界の検出閾値は、DC電界またはAC電界への単独ばく露の閾値と比較して低いことが示されました。追加的なイオン流[荷電粒子]にばく露されると電界の知覚が強まりました。相対湿度が高いとDC電界の知覚が促されましたが、相対湿度が低いとAC電界の知覚が強まりました。この系統的な調査で得られた検出閾値は、エネルギー輸送システムの建設プロセスの改善と、望ましくない感覚知覚の防護に役立ちます。
この論文は、EMF-Portal 、Pubmed および Environmental Health のウェブサイト で確認できます。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、研究・イノベーションに対する資金提供プログラム「ホライゾン・ヨーロッパ」の枠組みの一環で、「電磁界と健康」についての研究提案を公募すると発表しました。研究活動は、既存の、および新たな電磁界ばく露の潜在的なハザードとリスクについての将来を見据えた情報を提示することが望まれます。、これには以下の全ての活動を対象に含めることが望まれます。革新的なモニタリング技術、実験で得られた証拠およびモデリングを適用して、幾つかの活動を対象に含めることが望まれます。例えば、一般公衆、ならびに子どもや労働者といったリスクにさらされる特定の集団のばく露の革新的技術を用いたモニタリング、潜在的に新しいばく露パターン(例:5G)の確立、局所および全身への生物学的影響および健康へのインパクトについての証拠の調査、がこれに含まれます。提案の提出期限は2021年9月21日です。
更なる情報は、 欧州委員会のウェブサイト で確認できます。
femu の研究者らによる論文「直流および交流電界のヒトの知覚に影響力を及ぼす環境および外部要因の同定」が、学術誌 Bioelectromagnetics に掲載されました。ドイツにおけるエネルギー転換の一部として、直流(DC)電界を発生する高圧直流(HVDC)送電線が計画されています。ヒトのDC電界の知覚はこれまでほとんど研究されていなかったことから、この研究では、ヒトのDC電界、交流(AC)電界、ならびにDC電界とAC電界(ハイブリッド電界)への同時ばく露の知覚を調査することを目的としました。参加者をさまざまな電界強度にばく露し、ヒトの知覚に影響力を及ぼす環境要因および実験的要因を制御するため、高度に洗練されたばく露実験室を建設しました。DC電界またはAC電界に単独でばく露した場合よりも、ハイブリッド電界にばく露した場合の方が、知覚閾値は低くなりました。AC電界およびDC電界の知覚に異なる影響力を及ぼす環境要因として、相対湿度が同定されました。DC電界およびAC電界へのばく露下で惹起される皮膚の感覚には個人差があり、また身体のさまざまな部位によって異なりました。ヒトの電界知覚に影響力を及ぼす複数の環境要因および実験的要因が同定されたことにより、大規模研究に必須となる基礎的情報が提示されました。
この論文は、EMF-Portal、PubMed および Bioelectromagnetics のウェブサイト で確認できます。
ドイツのマインツにあるヨハネス・グーテンベルク大学医療センターの医療生物統計学・疫学・情報学研究所と femu が実施したフィージビリティスタディ「超低周波磁界への職業的ばく露と筋萎縮性側索硬化症のリスク:オリジナルデータのプール分析のためのフィージビリティスタディの結果」が、学術誌 Bioelectromagnetics に掲載されました。従来のメタ分析では、超低周波(ELF)磁界への職業的ばく露に関連した筋萎縮性側索硬化症(ALS)のリスク上昇が示唆されていました。但し、これらの研究は方法論的に不均一であったことから、本研究では、入手可能なオリジナルデータのハーモナイズと再分析のため、これらの研究をプールすることの実施可能性を調査しました。その結果、このプール研究では、80%を超える検出力で、ALSとELF磁界への職業的ばく露について ≥1.14の相対リスクを検出することができました。よって、オリジナルデータをプールすることが推奨され、それにより、ALSの病因においてELF磁界をより良く理解することに寄与することができました。
この論文は、 Bioelectromagnetics のウェブサイトで確認できます。
femu による論文「静電界および静磁界による植込み型心臓血管電子機器の障害」が、専門誌 Expert Review of Medical Devices に掲載されました。この研究の目的は、静電界および静磁界による心臓インプラントの電磁障害(EMI)の閾値を決定することでした。文献検索の結果、静磁界による4つの障害のメカニズムが明らかになり、静電界については認められませんでした。静磁界内での動作に由来するEMIについての情報はほとんどなかったことから、閾値を得るために数値シミュレーションを実施しました。その結果、磁気安全スイッチ(MSS)が起動する0.8 mT未満では、動作に由来するEMIは生じてはならない、ということが示されました。著者らは、MSSの起動は静磁界に対して最も重要なメカニズムである、と結論付けています。
この論文は、EMF-Portal、PubMed および Expert Review of Medical Devices のウェブサイトで確認できます。
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)は、2020~2024年の任期とそれ以降における、非電離放射線(NIR)のほとんどの周波数と波長を網羅する新たな作業計画を立ち上げました。今後の課題には、特に低周波および静磁界ガイドラインの改定、電磁界に関連する環境問題の分析が含まれます。
この作業計画は ICNIRPのウェブサイト で確認できます。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。