この研究は、超低周波(ELF)磁界のばく露を受けているニューロンにおいて、同期した生体電気活動が出現するか否かを、実験的に検討した。カタツムリHelix aspersaの脳神経節からランダムに選択されたニューロンのペアからの細胞内生体電気活動を記録する方法で、同期プロセスを分析した。50 Hz正弦波の弱い磁界(B0 = 1–15 mT)ばく露中にリアルタイムで電気活動記録を行った。その結果、テストされたペアのうちの27%で、同期現象が観察された;神経の発火頻度fと磁界のエネルギー密度B0との線形関係(すなわち、f∝B02)が見られた、と報告している。
カタツムリの「脳の」神経節(n=10)から選択した単ユニットのニューロン、及びペアのニューロンで実験を実施し、細胞内の生体電気的記録をリアルタイムで行った。交流磁界を印加した条件下でのペアのニューロンの発火率の同期を調査した。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | each magnetic flux intensity applied for 15 s with 1 min intervals |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | pair of Helmholtz coils with a diameter of 11 cm, separated by 5.5 cm producing a highly homogeneous field oriented in east-west direction in respect to the brain ganglia; samples placed between the coils |
データは、超低周波磁界を印加した条件下でニューロンに同期的な生体電気的活動が生じるという実験的証拠を示した。同期は、1-15mTの範囲の50Hz磁界ばく露下で検査したニューロンのペアの27%で認められた。印加した磁界のエネルギー密度に対する発火頻度の線形の依存性があった。
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