電力従業員で、磁界への職業ばく露が急性心筋梗塞(AMI)と不整脈による死亡と関係があるが、慢性的な動脈性心疾患(CCHD)や動脈硬化症とは関係ないことが今までの研究で示されている。これをさらに調べるために、著者らはAMIとCCHDについて、1960-1992年に南カリフォルニアエディソンに勤めていた35391名のコホートから、死亡率を調査した。ばく露は高磁界レベルと関係した職業での雇用期間から推定された、uT・年で磁界への累積ばく露として計算した。年齢、歴年、社会経済的地位、人種、作業状態で調整した。著者は、高ばく露の職種での長期間作業している男性と、電気技師、線路工、発電所オペレータとしての作業している男性では、高ばく露で作業したことのない男性と比べ、AMIやCCHDによる死亡のリスクは高くないことがわかった。累積ばく露は、AMI(割合比(1uT・年当たり)=1.01で95%CIは0.99-1.02)また、CCHD(割合比(1uT・年当たり)=1.00で95%CIは0.99-1.02)となり、死亡率との関係は見られなかった。これにより以前のAMI死亡率がばく露と関係して高くなるという以前の研究が確認されなかった。
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