<目的>ELF EMFに曝露した場合,細胞に何等かの変化がおきるとすればそれは転写パターンに反映されるであろうとの作業仮説のもとに1)EMFに特定の曝露条件があるか,2)細胞内機序は何かを明らかにする. <方法>ヒト白血病リンパ球HL-60とショウジョウバエ唾液腺細胞を用いた.電磁界としては,1)シングルパルス(SP)72Hz, 2)パルストレイン(PT)15Hzで,3)連続サイン波,5-150Hz.60Hzの場合は,表1Aに示すようなパラメータを用いた.ヘルムホルツコイルは図2に示す.転写は,ドットプロット法を用いた.蛋白合成パターンはゲル電気泳動法により解析した. <結果及び結論>1)ショウジョウバエ染色体#R上の87ADは熱ショックに反応する部位として知られているが,この87ADは調べた磁界のいずれにも反応して転写活動が活発であった(図5).2)ヒトHL-60細胞では図6に示すようにどのEMFでもRNA転写のレベルを変えた.(20分曝露)周波数については,図7に示すようにどの周波数でも増加したが45Hzで最も大きかった.しかし,全ての遺伝子に通用するかどうかは分からないー多分そうではないだろう.
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