この総説の著者らは、マウスおよびラットの空間記憶および海馬の変化に対する超低周波(ELF)電磁界の影響を評価した、既刊の文献の系統的レビューを実施した。関連する研究を同定するため、PubMed/MEDLINE、Scopus、Cochrane Library、ISI Web of Science、ProQuest、Google Scholarなどのデータベースに掲載された論文を、2000年1月から2022年7月13日まで検索した。その結果、研究の46.66%がELFばく露後の空間記憶への有意な影響はないと報告し、33.33%が空間記憶の障害や酸化ストレスおよびフリーラジカルの増加を報告し、20%が空間記憶の改善、神経新生の増加、および酸化ストレスの減少を報告した。マウスおよびラットの空間記憶に対するELF電磁界の影響はばく露時間に依存する、と著者らは結論付けている。
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