[雄ラットの不安様行動、遺伝子発現、およびコルチコステロンのレベルに対する2.45 GHz非電離放射線の影響] med./bio.

Effects of 2.45 GHz Non-Ionizing Radiation on Anxiety-Like Behavior, Gene Expression, and Corticosterone Level in Male Rats

掲載誌: J Lasers Med Sci 2022; 13: e56

この研究は、ラット不安行動コルチコステロンのレベル、および遺伝子発現に対する、2.45 GHz高周波RF電磁放射への短期および長期ばく露の影響を調べた。雄ラット擬似ばく露群、短期ばく露群および長期ばく露群に割り付け、1時間/日、Wi-Fi RFにばく露し、体重、高架十字迷路試験およびオープンフィールド試験での不安行動、ならびにB細胞リンパ腫2(Bcl-2)およびBcl-2関連x(Bax遺伝子のmRNA発現を調べた。更に、両遺伝子を逆転写ポリメラーゼ連鎖反応RT-PCR)で調べた。その結果、短期ばく露群では、オープンフィールド試験において開放された腕で費やす回数と時間の比率が低下したが、長期ばく露群には影響は認められなかった。この結果は、短期ばく露は全身性ストレス因子として作用し、コルチコステロン血漿レベルを高め、海馬におけるグルココルチコイド受容体発現を変化させるという仮説を支持するものである、と著者らは結論付けている。

ばく露