この研究は、Wistar albinoラットを6匹ずつ、上向き及び下向きの1 mT静磁界にばく露し、50日後にラットを屠殺し、脳全体からシナプトソームを抽出して酵素活性及び酸化ストレスパラメータを調べた。その結果、どちらのばく露群でも、疑似ばく露対照群と比較して、アデノシン三リン酸分解酵素(ATPアーゼ)、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性、及びマロンジアルデヒド(MDA)レベルが有意に上昇した。また、下向きばく露群では、対照群(2.60 ± 0.29 U/mg)及び上向きばく露群(2.72 ± 0.21 U/mg)と比較して、シナプトソームカタラーゼ活性の有意な低下が認められた(1.48 ± 0.17 U/mg)。向きが異なる静磁界への慢性ばく露は、ラットのシナプトソームにおけるATPアーゼ及びAChE活性を上昇させる、と著者らは結論付けている。
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