この研究は、水生生物の電界への短期ばく露の影響を調査した。電力線の近傍で認められる強度の電界の発生源として平板コンデンサを用いて、ミドリムシ(Euglena viridis)およびゾウリムシ(Paramecium caudatum)を24時間ばく露し、集団の量、形態、細胞内スーパーオキシドアニオン、過酸化水素およびマロンジアルデヒド(MDA)含量、ならびにカタラーゼおよびスーパーオキシドジスムターゼの活性をモニタした。その結果、低強度の電界への短期ばく露は、ミドリムシおよびゾウリムシの集団の量、形態および酸化ストレス応答に変化を生じた。電界強度が強いほど、集団の量が減少した。但し、より弱い電界では、分裂速度が見かけ上は促進された。どちらの種でも、分裂面に垂直な方向の生物の大きさが、電界強度と相関して減少した。より強い電界にばく露した生物ほど、細胞内スーパーオキシドアニオンおよび過酸化水素の蛍光強度、ならびにスーパーオキシドジスムターゼ活性が高かった。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。