[ヒト末梢血単核細胞に対する中強度静磁界ばく露の細胞毒性作用はVal16Ala-MnSODの遺伝子多型により影響される] med./bio.

Cytotoxic effects of moderate static magnetic field exposure on human periphery blood mononuclear cells are influenced by Val16Ala-MnSOD gene polymorphism

掲載誌: Environ Sci Pollut Res 2017; 24 (5): 5078-5088

この研究は、遺伝子多型(AA、VA、VV)のVal16Ala-MnSOD(マンガンスーパーオキシドジスムターゼ遺伝子をもつ細胞への静磁界SMF:5mT)のイン・ビトロでの細胞毒性影響を調べた。Val16Ala-SOD2のホモ接合遺伝子型では、いくつかの慢性変性疾患リスクと関連する酸化不均衡が表れる(SOD2酵素の産生効率がVVは低く、AAは高いため)。種々のVal16Ala-SOD2遺伝子型キャリアの健常成人から採取した血液試料に、SMFを異なるばく露時間(0、1、3、6時間)で与えた。37℃、24時間培養後に細胞毒性影響、酸化ストレスアポトーシス、および関連遺伝子発現を評価した。その結果、AA型細胞では、全てのばく露時間群において、SMFの細胞毒性影響が観察された;AV型では、6時間ばく露群でのみ、やや高めの死亡率が見られた;VV、AV型細胞に比べAA型細胞ではやや高めのアポトーシス誘導が観察された、と報告している。

ばく露