この研究は、著者の先の研究で、「皮膚角化細胞においてミリ波(MMW)が、一過性受容体電位(TRP)陽イオンチャネルファミリのバニロイド2型(TRPV2)のmRNA発現に影響を与えるかも知れない」ことを示す結果を得たことを受けて、MMW急性ばく露(60.4GHz、入射電力密度10mW/cm2、24時間ばく露1回)がこのマーカおよびTRPV1、リガンド開口型イオンチャネルのプリン作動性受容体P2X3のような他の膜受容体に影響を及ぼすか否かを神経細胞株Neuroscreen-1(ラット副腎褐色細胞腫細胞株PC12から単離されたサブクローンのひとつ)を用いて調べた。また、熱ショックタンパク質70(HSP70)の発現レベルも測定した。その結果、HSP70、TRPV1、TRPV2およびP2X3のタンパク質発現にMMWばく露は何も影響しなかった;調べたマーカの中のある一つを異なるレベルで発現するような特異的細胞亜集団は見出されなかった、と報告している。
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