この研究は、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の負の走地性(容器の上下を転じると上方向に飛ぶ自発行動。上行距離でスコア化)に対する静磁界ばく露の影響、およびその影響への青色光受容タンパク質クリプトクロム(CRY)の関与を調べた。CRYは、Trp残基のトライアド構造の付近に結合するフラビンアデノシンジヌクレオチド(FAD)の光活性化によるラジカルペア形成を介して静磁界に反応するという仮説を検証した。実験の結果、トライアド構造の末端Trpが突然変異しても、負の走地性は維持される(静磁界を感知している)が、CRYのC末端欠失の場合、静磁界に反応しないことから、CRY発現が負の走地性および静磁界への反応を仲介することが十分に考えられると報告している。
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