この研究は、インビトロでのニワトリ脳組織からのカルシウムイオン流出への電磁界ばく露の影響を調べた。著者らの先行研究は、16Hz正弦波電界の場合、6および40Vp-p / mを中心とする2つの強度領域において流出が増加する一方、1Hzおよび30Hz、40Vp-p / mの電界では変化が観察されなかった、と報告したという。今回、さらに詳細に実験した結果、42Hz(30、40、50、60Vp-p / m)では流出増加は見られなかったものの、45Hz(約40Vp-p /m)では、先行研究において16Hzで観察されたものと同等の増加が観察された; 50Hzの電界は、45〜50Vp-p / mの狭い強度領域で流出を増加させた;50Hzで振幅変調されたRF搬送波も、狭い電力密度範囲で流出を増加させた; 60Hzの電界は、35および40Vp-p / mにおいてのみ流出を増強させ、その強度は50Hzで効果的であった強度よりわずかに低かった;強度を42.5Vp-p / m一定として周波数を変化させた場合、15Hzを中心とする狭帯域および45から105Hzの広帯域の2つ周波数範囲で流出が増加した、と報告している。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
42–60 Hz
ばく露時間:
continuous for 20 min
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ばく露2:
1–120 Hz
ばく露時間:
continuous for 20 min
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ばく露3:
50 MHz
Modulation type:
AM
ばく露時間:
continuous for 20 min
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ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | Samples in sealed tubes were placed in racks arranged symmetrically on either side of the center conductor in the transmission line maintained at 37°C. Transmission line was aligned with its long axis vertical. |
Additional information | For control, tubes were placed in a water bath maintained at 37°C. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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電界強度 | 55 V/m | peak | 測定値 | - | 50 V/m, 45 V/m, 40 V/m, 35 V/m and 30 V/m; at 45 Hz |
電界強度 | 40 V/m | peak | 測定値 | - | at 48 Hz |
電界強度 | 60 V/m | peak | 測定値 | - | 50 V/m, 40 V/m and 30 V/m; at 42 Hz |
電界強度 | 65 V/m | peak | 測定値 | - | 60 V/m, 55 V/m, 50 V/m, 45 V/m, 40 V/m, 35 V/m and 30 V/m; at 50 Hz |
電界強度 | 45 V/m | peak | 測定値 | - | 40 V/m, 35 V/m, 30 V/m and 25 V/m; at 60 Hz |
無線周波ばく露は電力密度1.86及び1.96mW/cm2でカルシウム流出の有意な増加につながる。
1から42Hzの間では流出は認められなかった。45Hzの界は40 Vp-p/m 前後の強度範囲でカルシウム流出を強めた。50Hzの界は45から50 Vp-p/m の強度範囲でカルシウム流出を強めた。
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