この研究は、超低周波磁界(ELF-EMF;15、50、75、100 Hzの矩形波パルス;磁束密度2 mT)が、SDラット新生仔から単離した心筋細胞の細胞内カルシウムイオンの過渡現象に影響を与えるか否かを調べた。細胞内カルシウムイオン濃度([Ca2+]i)は、Fura-2/AMラベルで蛍光分光分析した。添加した高濃度カフェインのクリアランス測定により、Na+/Ca2+交換(NCX)の機能、筋小胞体Ca2+-ATPアーゼ(SERCA2a)の活性を測定した。その結果、ELF-EMFは、NCXとSERCA2aの活性を高め、心筋細胞の[Ca2+]iのベースライン値およびカルシウムイオン過渡現象の頻度を上昇させ、筋小胞体のカルシウムイオン過渡現象の振幅とカルシウムレベルを低下させた、と報告している。
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