[ラットの脳に対する電磁放射の影響:実験研究] med./bio.

The effect of electromagnetic radiation on the rat brain: an experimental study

掲載誌: Turk Neurosurg 2013; 23 (6): 707-715

この研究は、Wister雄ラットの頭部に900、1800、2450 MHzの電磁界を1日1時間、2ヶ月間照射し、脳の組織への影響を調べた。対照群と周波数の異なる3つのばく露群は、各群6匹であった。ばく露時には、ラットをプラスティック管(長さ12cm、直径5.5cm)に入れ、頭部に接近させたダイポールアンテナ(最大出力2W;平均電力密度1.04 mW/cm2)を用いてばく露した(平均SARを1.04 W/kgと見積もっている)。その結果、ばく露群では、前頭皮質および脳幹組織変性的変化、細胞質収縮、暗色の濃縮核が見られた;ばく露群では、総抗酸化能が有意に低下し、前頭皮質脳幹小脳の総酸化能と酸化ストレス指標レベルが有意に上昇し、脳幹のIL-1βレベルが有意に上昇した、と報告している。

ばく露

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