編集長へ:Volkow博士らの研究は、脳のグルコース消費速度と携帯電話放射RF-EMFの強度との関係を示した。グルコース代謝の絶対値および正規化値とRF-EMF強度推定値との相関、およびそれら指標の増加を示した(図3)。しかし、これらのデータを、代表的な被験者における各領域のグルコース代謝(図2)と一致すると見るのは困難である。この被験者の眼窩前頭皮質におけるグルコース代謝の上昇はRF-EMFsの最大強度ばく露領域(図1)の外にある。さらに言えば、電磁界放射中の携帯電話に接近した側頭葉領域はそれに対応したグルコース代謝上昇を示していない。放射源からかなり離れた脳の領域が右側頭葉より大きなグルコース代謝上昇を示しているようである。RF-EMFsの脳への影響に関する文献には、矛盾した、再現性のない研究が沢山ある。相反する研究結果を考慮すれば、今回の研究での脳のグルコース代謝に対するRF-EMFsの予想外の影響を確認することが重要である。(注)質問対象の論文はVolkow 2011(JAMA 305 808-813)、著者回答はVolkow 2011(JAMA 305 2067-2068)である。いずれも本データベースに登録されている。
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