【背景】パルス電磁界(PEMF)は悪性腫瘍細胞株に対する化学療法剤の殺細胞作用を増強する可能性があるが、腫瘍細胞に対するPEMFの転移作用は調べられていない。【目的と方法】転移関連分子の遺伝子発現レベルに対するPEMFばく露の影響を調べた。対象とした分子は、ヒト骨肉腫細胞株4種(HOS, MG-63, SAOS-2, NY)とマウス骨肉腫細胞株2種(DOS, LM8)におけるインテグリンのαおよびβサブユニット数種類、CD44、マトリックスメタロプロテアーゼ-2/9(MMP-2/9)である。分析方法は、FACScanによるフローサイトメトリー、ゼラチンザイモグラフィー、ウェスタンブロット法を用いた。【結果】腫瘍細胞の浸潤性および転移に関連するいくつかの分子の発現にPEMFばく露は影響しないことが示された。したがって、PEMFばく露は骨肉腫の化学療法に安全に適用されるであろうと示唆された。
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