超低周波(ELF)電磁界(EMF)に関する研究やレビューの多くは、電界ではなく磁界に焦点を当てている。一部の人は、そのような焦点の当てを不適切と考えており、電界は疫学研究および実験研究の双方において、重要な要素であるという主張している。この総説はそのような認識のギャップを埋めるためのものであり、電界に関する文献を系統的かつ批判的にレビューし、磁界と電界についての全般的な証拠の強さを比較する。メカニズムについてのレビューの結果、電界に焦点を当てる必要性を示す具体的な根拠はなにも得られなかった。電界についての実験研究は数が少ないものの、電界が重要なばく露であることを示していない。居住環境での電界ばく露や電気器具使用に関する既存の疫学は、電界ばく露による有害な健康影響を結論づけることを支持していない。高電圧送電線または変電所設備に近づく作業員は高電界にばく露することがあり得る。一部の職場調査でがんの増加に関する散発的報告はあるが、これらの報告には一貫性が無く、方法論的な問題がある。全体的に、電界にリスクがあるかも知れないと仮定すべき根拠はほとんどないと思われ、また磁界とは対照的に、電界の研究を継続する根拠はほとんどないように思われる(あるとすれば職場疫学であるが)。
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