このコメントは、本誌掲載のカイフェッツらの総説(第31巻、pp.89-101)に対する反論である。冒頭で、『‘レビュー’と称するカイフェッツらの論文は、EMF研究の有望な(余りにも長く無視されてはいるが)分野の研究の幕を下ろそうとする業界偽情報と大差ない。』と強い切り出しである。反論の主な内容は、電界の影響を示す重要な実験研究が、『最も重要な動物研究であり、電界の健康影響の先駆けとなったBecker-Marinoの研究(1976)』を含めほとんどレビューされていないこと;特にEPRIが資金提供したBattelleでのブタでの一連の研究をレビューしていないこと;引用した職場疫学研究でのポジティブな影響を評価していないこと、である。カイフェッツらの総説の文末に述べられた、「電界で行う研究があるとすれば職場疫学であるかもしれない」という記述をとらえ、早急な職場疫学研究の必要性を主張している。
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