このコメントは、Kheifetsらの論文( Bioelectromagnetics 31、2010年)に対するもので、その結論で“電界ばく露ががんのリスクを上昇させる可能性を追求する研究を継続する根拠はほとんどない”と述べられたことに反論している。少数ではあるが、電界ばく露とがんとの関連を調べた職業ばく露研究(Tynes 他、1994年;Guenelet 他、1996年;Miller 他、1996年;Kheifets他、1997年)が両意にとれる研究結果を示していることを考えれば、この結論は早まっていると述べている。確かに、それら以外の職業ばく露研究も電磁界に伴うリスクを検討しているが(Kliukiene 他、1999年;Minder及びPfluger、2001年; Forssen他、2005年、2006年)、それらは磁界のみのデータを調査しており、電界は調査していない。また、研究間でばく露評価の品質に違いがあり、その違いが研究結果の不一致の原因となっていることを、Kheifetsらの見解は見落としていると述べ、電界の職業ばく露研究を今後も継続する必要があることを主張している。
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