【背景】携帯電話使用の頭蓋内腫瘍への影響の可能性には公衆の懸念および科学的関心が寄せられている。脳下垂体腫瘍を調査することはほとんどなかったが、頭蓋内の位置ゆえに、関心がもたれる。【方法:南東イングランドで291の症例と630の対照を用い、携帯電話使用と下垂体腫瘍発生リスクの関連について、2001-1005年に人口ベースの症例対照研究を行った。携帯電話の使用に関する詳細情報は個人面接により収集した。【結果】全体として、腫瘍リスクは携帯電話使用に関連はなかった(オッズ比0.9;95%信頼区間0.7-1.3)。最初の使用から10年以上でも(1.0;0.5-1.9)、累積使用が10年以上でも(1.1;0.5-2.4)、明確には増加しなかった。累積通話回数の最高4分の1位の使用者でオッズ比1.2(0.7-1.9)、累積通話時間の最高4分の1位で1.1(0.7-1.7)であった。アナログ機種とディジタル機種を別個に分析しても腫瘍リスクとの関連は何もなかった。【結論】観察した誘導期間および強度において、携帯電話使用に関連した下垂体腫瘍のリスクの証拠は見られなかった。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | なし、または非定常的使用 |
集団 2 | 定常的使用 |
集団 3 | 最初の使用からの年数:1.5-4 |
集団 4 | 最初の使用からの年数:5-9 |
集団 5 | 最初の使用からの年数:10-17 |
集団 6 | 生涯の使用年数:0.5-4 |
集団 7 | 生涯の使用年数:5-9 |
集団 8 | 生涯の使用年数:10-16 |
集団 9 | 累積通話件数: < 2203 |
集団 10 | 累積通話件数: 2203-8300 |
集団 11 | 累積通話件数: > 8300 |
集団 12 | 累積使用時間: < 116 |
集団 13 | 累積使用時間: 116-596 |
集団 14 | 累積使用時間: > 596 |
集団 15 | 最初の使用からの期間別の累積使用時間: < 10年 |
集団 16 | 最初の使用からの期間別の累積使用時間: ≥ 10年(< 51時間) |
集団 17 | 最初の使用からの期間別の累積使用時間: ≥ 10年(≥ 51時間) |
集団 18 | アナログ電話使用 |
集団 19 | デジタル電話使用 |
症例 | 対照 | |
---|---|---|
適格者 | 506 | 1,464 |
参加者 | 317 | 630 |
参加率 | 63 % | 43 % |
評価可能 | 291 | 630 |
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