この研究は、ウサギを用いて、超低周波電界へのばく露が誘発耳音響放射(TEOAE)に与える影響を調べた。健康な成獣の雌ニュージーランドホワイトウサギ20匹を無作為に10匹ずつの2群に分け、一方は5.068kV / m(グループ1)、他方は10.182kV / m(グループ2)の電界へのばく露を3時間/日で14日間受けた。TEOAE応答を、ばく露前の0日目(0-BE)、ばく露後6日目(6th-AE)および14日目(14th-AE)に記録した。TEOAE記録は、1.0 - 4.0 kHzにおける放射振幅を分析した。その結果、グループ1および2において、6th-AEに記録された振幅は、0-BEに記録された振幅と異ならなかった;唯一の有意差が検出されたのは、6th-AEにおけるグループ1の右耳での1.5kHzでの放射振幅の中央値(3.8dB SPL)が0-BEの中央値よりも有意に低いことであった;14th-AEにおける放射振幅に、0-BEの記録との有意差はなかった;結論として、6th-AEに記録に見られた有意なTEOAEの減少は一過性のものであり、ELF 電界はウサギの聴覚に有意な影響を与えないことが示された、と報告している。
ウサギの聴覚機能に対する異なる電界の影響を評価すること。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 3 h/day for 6 days and then for additional 8 days |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | 70 cm x 50 cm x 20 cm wooden cage with copper sheets on the upper and lower side; wooden block under the cage for insulation |
どちらのグループでも、ばく露の6日目及び14日目に記録した振幅は、6日目の1.5kHzのクリック刺激に対するグループ1の右耳での振幅の有意な低下(この影響は過渡的であった)を除いて、ばく露前と変わらなかった。ばく露の6日目及び14日目の両群の左右の耳での過渡誘発耳音響放射の振幅に有意差はなかった。
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