この研究は、地磁気活動とメラトニン代謝産物である6-ヒドロキシメラトニン硫酸(6-OHMS)の夜間排泄との関係を、153人の男性の電気作業員集団で評価した。地磁気活動と60Hz磁界または環境光との組み合わせばく露の影響も評価した。その結果、USGS(米国地質調査所、ボルダー、コロラド州)と等価な地磁気振幅上昇は、以前の研究と一致して、調整された平均夜間6-OHMS /cr濃度の低下、ならびに夜間の総6-OHMS排泄の減少に関連した;平均6-OHMS排泄における最大の差分を予測させるような地磁気活動は、一般に尿サンプル採取時点から15時間前と33時間前の間に発生していた;このような時間間隔は、メラトニンの調節と産生の重要な期間にそれぞれ一致し、地磁気活動がヒトのメラトニンリズムの同調に役割を果たす可能性があることを示唆している、と報告している。
61人の参加者は配電部門、51人は発電部門で就労、41人は対照の作業者とした。1995-1997年の夜間の全尿排出量について収集したデータを分析した。地磁気活動、60Hz磁界及び環境中の光ばく露を、3時間、24時間、36時間のインターバルでまとめた。
ばく露 | パラメータ |
---|---|
ばく露1:
ばく露時間:
3 h, 24 h, 36 h
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- |
評価した地磁気活動はメラトニン代謝物排出の減少と関連していた。60Hz磁界ばく露と地磁気活動との複合作用はなかった。6-ヒドロキシメラトニン硫酸のレベル低下と関連した、環境中の光への弱いばく露及び強い地磁気活動との複合作用についての証拠はほとんどなかった。6-ヒドロキシメラトニン硫酸の排出に最も大きい差が予測される地磁気活動のインターバルは、サンプル採取の前の15-33時間の間で、これはメラトニン抑制の重要な期間と一致する。
著者らは、ヒトのメラトニンのリズムの同調において、地磁気活動が重要な役割を担っているかも知れないと示唆している。
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