この研究は、60 Hzの正弦波磁界(MF:磁束密度は1.0、1.5、2.0 mTの3通り)が原生動物(Entamoeba invadens:ヘビアメーバ)の増殖および分化に及ぼす影響を調べた。その結果、1.5 mTばく露および2.0 mTばく露において、増殖を抑制する効果が見られた;さらに、アメーバ細胞に対する細胞毒性剤であるメトロニダゾールとMFとの同時ばく露では、両者の相乗効果は見られなかった;さらに、MFばく露はE. invadensの被嚢形成プロセスを阻害した、と報告している。
栄養体培地を9または10日間、60Hz磁界にばく露した。栄養体の成長に対するメトロニダゾール(アメーバ細胞に対する細胞傷害性薬剤)と60Hz磁界の組合せの影響を調べるため、以下の4群で共ばく露実験を実施した:1) 偽ばく露群、2) メトロニダゾールLD50で処理した細胞(陽性対照)、3) 2mT磁界に7日間ばく露した細胞、4) 2mT磁界+メトロニダゾールLD50で処理した細胞。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
60 Hz
ばく露時間:
continuous for 9 days with glucose during encystation process, continuous for 10 days without glucose during encystation process
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ばく露2:
60 Hz
ばく露時間:
continuous for 7 days
co-exposure
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周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 9 days with glucose during encystation process, continuous for 10 days without glucose during encystation process |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 71 cm long solenoid with a radius of 13.5 cm, made of 552 turns of 1.3 mm enamel-insulated copper wire; cultures placed in the middle of the solenoid |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 2 mT | effective value | 測定値 | - | - |
栄養体培地を1.5及び2mTにばく露した場合、成長に対する阻害作用(細胞密度の低下)が認められた。磁界とメトロニダゾールへの共ばく露の相乗効果はなかった。磁界ばく露(単独)は、 Entamoeba invadens の被嚢形成過程を阻害した。
原生生物 Entamoeba invadens の磁界ばく露は、成長と被嚢形成過程を変化させた。
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