この研究は、電磁界職業ばく露のある労働者と生殖面での健康との関連を調べるため、質問票による海軍の軍人(男性)での断面調査を行った。回答率は63%であった。質問項目は、電磁界ばく露、生活スタイル、生殖面での健康、病歴、仕事と教育とした。電磁界ばく露との関連に基づいた職務分類を用いて、通信分野、電子工学分野、レーダ/ソナーの職務を電磁界ばく露群とした。年齢、喫煙歴、軍務教育、職務時の身体運動を調整したロジスティック回帰分析の結果、通信分野およびレーダ/ソナーにおいて不妊リスクの上昇が見られた;電子工学分野ではリスク上昇は見られなかった、と報告している。
参加者には、事前に印刷した18項目の作業カテゴリーのリストから、自身が経験した作業カテゴリーを尋ねた。専門家グループがこのカテゴリーを、電磁界にばく露される可能性があるものとして、通信、エレクトロニクス、レーダー/ソナー、その他を非ばく露に分類した。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | 非ばく露 |
集団 2 | カテゴリー:通信 |
集団 3 | カテゴリー:エレクトロニクス |
集団 4 | カテゴリー:レーダー/ソナー |
タイプ | 値 |
---|---|
参加者 | 2,265 |
参加率 | 58 % |
結果は、通信(14.8%;OR 1.72;CI 1.04-2.85)及びレーダー/ソナー(17.5%;OR 2.28;CI 1.27-4.09)のカテゴリーで、不妊の報告がより高いことを示した。先天性異常、染色体エラー、早産、死産または乳児死亡のリスク上昇は認められなかった。
著者らは、この結果は慎重に解釈しなければならず、他の研究で確認されるべきであるとしている。
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