携帯電話器からの電磁波へばく露中の健康なボランティアにおける急性の血圧上昇が報告されている。この知見をさらに詳しく調べるために、健康なボランティア120人(男性43人、女性77人)を対象に二重盲検法を実施し、6つのばく露セッションのそれぞれにおける平均動脈圧(MAP)を測定した。各セッションにおいて、GSM(グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ)とTETRA(Terrestrial Trunked Radio)の二つの携帯電話器を用い各種伝送モードを模擬した6種類の無線周波数信号のどれか1つにばく露された。ばく露前後の血中カテコール、ばく露中の心拍数変動、およびばく露後の24時間自由行動下での血圧も調査された。1mmHg未満のMAP変化の検出力があったにもかかわらず、測定値には無線周波数ばく露によると思われるいかなる影響も見られなかった。唯一、GSM携帯電話器を用いた擬似モードばく露において、0.7mmHg(95%信頼区間;0.3-1.2mmHg、P=.04)の統計的に有意な減少が見られた。これはこのモードにおける携帯電話器動作時の温度のわずかな上昇によるものと思われる。したがって、携帯電話器信号へのばく露による急性の血圧上昇という元来の知見は、我々の結果では確認されなかった。この大規模実験での否定的結果を踏まえ、同様に否定的だった2つの小規模なGSM実験をも考慮すると、GSMとTETRAの携帯電話器による急性の血圧変化についてこれ以上の研究は必要ないと考える。
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1) To study whether the radiofrequency signals from GSM and TETRA handsets cause acute changes in the blood pressure of normal volunteers (n=120).
2) To study heart rate variability and blood catechol concentrations as markers of sympathetic nervous system activity, and to measure blood pressure for 24 h after exposure to determine the duration of any blood pressure changes observed.
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | handset fitted in a standard position against the left side of the head |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
The data showed no effect of GSM and TETRA signals on blood pressure and related cardiovascular parameters.
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