<目的>ラットの大顆粒リンパ球白血病はヒトの慢性リンパ球白血病に相当する。白血病ラットの脾細胞を移植された若いラットにおける白血病モデルは広く研究されている。本研究においては脾細胞を移植された若いラットの臨床経過に磁界ばく露が影響するか否かを検討する。 <対象・方法>6週齢のFischer 344ラット72匹を対象とした。4群に分けた、(1)10G、60Hz水平磁界ばく露群、(2)偽ばく露群(-20mG)、(3)対照群(<1mG)、(4)コバルト-60、5Gy 4日間全身照射陽性対照群。各群の磁界レベルは表1。ばく露開始第1日に各ラットにLGL白血病を発症したラットの脾細胞から採取した2.2×10^7個のLGL白血病細胞を腹くう内に注射した。磁界は20h/d、7d/wばく露した。血液サンプルは0、2、4、5、6、7、10週に採取し、赤血球数、白血球数、血小板数、ヘモグロビン、白血球像などをしらべた。 <結果・結論>図1に体重曲線が示されている。陽性対照以外は差はない。図2に脾腫大の結果が示されている。陽性対照群では他の群に比べ約1週間早く脾腫大が出現する。図3に生存曲線が示されてあるが陽性対照群で有意に短縮している他は差はない。図4、5に赤血球数、ヘモグロビン量、白血球数、リンパ球等が経過に従って示されているが、いずれも有意差のみられるのは陽性対照群だけである。10G磁界ばく露はFischerラットのLGF白血病の進行(progression)に影響を与えない。
(英文不記載)
本研究では、大顆粒リンパ球(LGL)白血病モデルを用いて、高齢の白血病ラットからの脾細胞を移植することで、比較的短い期間で若い雄のラットに白血病を誘導した。
本研究では合計72匹の動物を用いた(18匹ずつ4群に分けた)。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
60 Hz
ばく露時間:
20 h/day, 7 days/week for up to 10 weeks
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animals were treated in four groups: i) exposure to 1 mT magnetic field ii) no exposure to magnetic field iii) exposure to 0.1 µT magnetic field (ambient control) iv) 5 Gy whole body irradiation from Cobalt-60 4 days before start of exposure to EMF
周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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偏波 |
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ばく露時間 | 20 h/day, 7 days/week for up to 10 weeks |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | six 10.5 x 3.6 m electrodes, 30 cm apart, arranged vertically, sourrounded by rectangular 1.07 x 4 m coils |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1 mT | - | 測定値 | - | - |
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