この研究は、微小循環を可視化できるように背側皮膚透明窓(Dorsal Skinfold Chamber:DSC)を取り付けられた意識のあるBALB / cマウスを用いて、超低周波磁界(ELF-MF)ばく露による白血球-内皮細胞相互作用への急性影響を調べた。蛍光色素であるローダミン6Gを尾静脈に注入して、インビボで白血球を可視化し、白血球-内皮細胞相互作用を分析した。マウスは、50 Hz正弦波磁界に、3、10、または30 mTの磁束密度で30分間ばく露された。その結果、細静脈の中心流における自由流動白血球の平均速度は、ばく露後に明確な変化を示さなかった;ただし、磁束密度30 mTにおいて、付着白血球の数(ローリング白血球および内皮付着白血球の総数として定義)がELF MFばく露後に有意に増加した(p <0.05);3 mTおよび10 mTのばく露の場合または擬似ばく露の場合、ばく露前とばく露後で付着白血球数に有意差は見られなかった、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 30 min |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | electromagnet consisting of a C-shaped steel bar with four blocks of exposure coils; a non metallic dorsal skinfold chamber was implanted in the animal; animals placed in an acrylic resin tube of 26 mm (inner diameter) which was fixed onto a non metallic microscope stage and then placed within the electromagnet |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 3 mT | unspecified | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 30 min |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 10 mT | unspecified | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 30 min |
Additional information | Exposure and sham exposure groups consisted of 10 to 11 animals each. |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 30 mT | unspecified | 測定値 | - | - |
ばく露後、小静脈の中心での流れの自由流動性白血球の平均速度には明確な変化は認められなかった。但し、磁束密度30mTでは、粘着性の白血球の数がばく露後に有意に増加した;3mT及び10mTばく露マウス、または偽ばく露対照では、ばく露の前後での比較で、粘着性の細胞の数に有意差は認められなかった。
これらのデータは、高い磁束密度の超低周波電磁界には、白血球‐内皮相互作用への影響があることを示した。この結果は、この現象にはこの実験条件下では10-30mTの範囲に閾値レベルがあることを示している。
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