通信工学。無線通信の送受信技術である多重入力多重出力とは、送信側と受信側の双方に複数のアンテナを用いるもので、全てのアンテナは同じ周波数範囲で送受信を行う。出力電力は全てのアンテナに分配され、信号は全てのアンテナを通して伝送される。受信側に入力する電力は、送信側の個々の出力が積み重なるため、単一アンテナ型より多重アンテナ型の方が高くなる。それぞれの無線伝送は、例えば建物などによる反射や影効果の問題をかかえるが、いくつかのアンテナ経由で伝送されると、信号は異なる経路を伝搬し、減衰や消滅が経路ごとに異なる。したがって、元の信号を誤差無く再構成することが容易になる。この方法により、受信品質、通信範囲、可能なデータ速度が向上する。
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