[60 Hzの電界にさらされたマウスの電界強度と覚醒反応の関係] med./bio.

Relationship between field strength and arousal response in mice exposed to 60-Hz electric fields

掲載誌: Bioelectromagnetics 1983; 4 (2): 181-191

マウスを60Hz電界に曝して、電界強度と過渡的な覚醒応答の3つの尺度との関係を調べた。マウスは12匹づつの5グループに分け、各グループ毎で75、50、35、25および10kV/mの電界に、各々に4回の1時間ばく露(1時間間隔)を行った。さらに別の8匹のマウスを対照とした。すべてのマウスは実験開始前にはナイーブであったが、すべてのばく露は慨日周期の不活性(明期)相で行った。最初のばく露覚醒量がすぐに増加したが、その後のばく露ではほとんど変化がなかった。これらの覚醒反応は、総自発運動量、二酸化炭素産出量および酸素消費量に顕著な増加があるか否であらわされ、50kV/m以上の電界でしばしば記録された。低電界では顕著な覚醒反応は起らなかった。75kV/mおよび50kV/mにばく露したマウスの反応は、100kV/mの電界にさらされたマウスにおける一過性覚醒反応と類似していた。50kV/m以下の電界を与えられたマウスの半分近くは、Z(標準)スコアに基づく覚醒反応を示したが、反応したマウスの覚醒度はより高い電界ばく露されたマウスの場合と類似していた。それぞれの覚醒度が大幅に増加するような電界計算には多項式回帰を用いた。一過性覚醒反応の振幅電界強度に関連があることを示す結果が得られたが、覚醒度ごとに電界強度との関係は異なるであろう。

ばく露

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