研究のタイプ: 医学／生物学の研究 (experimental study)

[交流電界は大腸菌でのATP合成を刺激する] med./bio.

Alternating electric fields stimulate ATP synthesis in Escherichia coli

著者: Zrimec A, Jerman I, Lahajnar G
掲載誌: Cell Mol Biol Lett 2002; 7 (1): 172-174
RISフォーマットで参考文献をダウンロード

この研究は、飢餓状態の大腸菌の細胞外部に交番電界を与え、大腸菌細胞の膜結合ATP合成を刺激する実験を行なった。結果として、電界強度2.5 - 50 V /cmで合成は刺激された；周波数100 Hzで合成が最大となり、これが最適周波数であることが示された。次に、電気-立体配座結合のモデルを用いて、ATP合成の周波数応答および振幅応答を分析した。結果として、この系で、２つの緩和周波数44 Hzおよび220 Hzが得られた；ATP合成の触媒サイクルに対する有効電荷変位として約12の推定値が得られた、と報告している。

研究目的（著者による）

大腸菌 Escherichia coli のATP合成に対する交流電界の影響を調べること。

詳細情報

実験は3℃で実施した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz–100 kHz
ばく露時間: 30 min

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz–100 kHz
タイプ
  • electric field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 30 min
ばく露装置
ばく露の発生源／構造
  • 2 parallel platinum electrodes
チャンバの詳細 stimulation cell kept at 3°C during the entire exposure
パラメータ
測定量 値 種別 Method Mass 備考
電界強度 2.5 V/cm minimum 指定なし - -
電界強度 50 V/cm maximum 指定なし - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目／測定パラメータ／方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム（著者による）

大腸菌の細胞でのATPの新たな合成は、100Hzで強度が2.5-50V/mの交流電界によって刺激された。加えて、ATP濃度は電界強度の増加に伴って増加した。

研究の種別:

研究助成

関連論文