[無線周波およびマイクロ波帯における脳組織の複素誘電率の計測と分析] med./bio.

Complex dielectric measurements and analysis of brain tissues in the radio and microwave frequencies

掲載誌: IEEE Trans Microw Theory Tech 1997; 45: 1730-1741

この研究は、摘出したラット脳の灰白質および白質にオープンエンド同軸プローブ接着させて、45MHzから26.5GHzの周波数範囲の複素誘電率を測定した。HP8510Bネットワークアナライザーを使用し、脳の温度を体温または室温に保って、それぞれ測定した。計測データは、2つの異なる分散を示しており、複素数の非線形最小2乗法で分析した。その結果、実験データの記述には2通りのモデルが当てはまると思われた;一つは、2つのCole-Cole関数を含むもので、今回のデータに適応できた;もう一つは、Havriliak-Negami関数と1つのCole-Cole関数を含むもので、100kHzから26.5GHzまでの幅広い周波数範囲の過去と現在の文献のデータに用いられる、と報告している。