この研究は、RFエネルギーにばく露した生物試料の細胞の電界および磁界構造に非線形反応が起きるか否かを、実験的に試験する方法を検討した。電磁界の非熱的影響のメカニズムとして提案されている振幅変調RFエネルギーの復調がもしあるならば、このような非線形反応は不可欠だからである。Q値の高い空洞共振器と低ノイズ増幅器を用いて、試料への入射RF電磁界の第2次高調波として出現する超微弱な非線形反応を検出することを提案した。その場合、単層増殖中あるいは懸濁液中の生きた細胞で散乱された非線形電磁界信号の理論上の感度と測定系のノイズ分析によれば、1.8GHzマイクロ波信号を用いた場合の検出可能性は、1細胞当たり毎秒1フォトンという微弱さであると計算している。そこで、ここに提案した測定システムは、生体試料に900MHz、160 μWを入射した場合、第2次高調波である1.8GHzの出力信号0.10 mVが観察されるように設計した;既知の非線形材料、例えばショッキダイオードが発生する信号の1010 倍も低い非線形相互作用をも検出できだけの感度をもつように制作した、と述べている。
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