[テラヘルツ照射は電位依存性カルシウムチャネルの透過性を高めることでイン・ビトロで血管新生を促進する] med./bio.

Terahertz Irradiation Promotes Angiogenesis in vitro by Enhancing Permeability of the Voltage-Gated Calcium Channel

著者: Li J, Guo H, Tan L, Chen M, Wang X, Liu Y, Chen S, Wang Y, Yu H, Wang P
掲載誌: PLoS One 2025; 20 (2): e0317426
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この研究では、2.52 THz（100 mW/cm2）のテラヘルツ波照射が、ヒト臍帯静脈内皮細胞（HUVECs）の増殖を変化させることはなかったものの、血管新生能を著しく亢進させた。この亢進は、培養上清中のVEGFのような血管新生関連タンパク質の増加を伴っていた。ATACシークエンスおよびRNAシークエンス解析の結果、照射後、PDXPやSH3BP1を含む細胞骨格関連遺伝子の発現が有意に増加することが明らかになった。さらに、血管新生と密接に関連する細胞内カルシウム濃度は、テラヘルツ波ばく露後に著しく上昇した。しかしながら、ジルチアゼムは、テラヘルツ波照射によって誘導される血管新生能の亢進を有意に抑制した。テラヘルツ波照射は、カルシウムフラックスの増加を介したVEGFシグナル伝達経路の活性化を部分的に介して、HUVECsにおける血管新生を促進する、と著者らは結論付けている。

ばく露