この研究は、4.9 GHzの高周波(RF)電磁界ばく露後の脳と血清の代謝プロファイルの変化を調査し、脳内で差次的に発現したタンパク質を特定した。C57BL/6マウスを無作為に擬似ばく露群とばく露群に割り付け、それぞれ平均電力密度(PD)50 W/m2で1時間/日、35日間継続的にばく露または擬似ばく露した後、非標的メタボロミクスとTandem Mass Tags(TMT)定量的プロテオミクスを実施した。その結果、ばく露群と擬似ばく露群で、それぞれ104個と15個3の上方制御および下方制御された差次的発現代謝物(DEM)が見つかり、DEMはグリセロリン脂質代謝で有意に濃縮されていた。更に、ばく露群では、10個の発現増加タンパク質 (DEP) と51個の発現減少タンパク質 (DEP) が見つかった。機能相関分析の結果、ほとんどのDEMとDEPに有意な相関関係が見られた。これらの結果は、4.9 GHz RFばく露が脳と血清の代謝を乱し、脳内のタンパク質の調節異常を生じたことを示唆している、と著者らは結論付けている。
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