この研究は、3 THz自由電子レーザー(FEL)放射へのばく露が、2,4-ジニトロフルオロベンゼン(DNFB)によって誘発されたマウスの接触過敏反応を著しく抑制することを初めて明らかにし、耳の厚みの減少とTh1/Th2細胞バランスの回復が確認された。3 THz照射は照射された皮膚部位に細胞ストレスを引き起こし、IL-4およびIL-10のレベルを上昇させ、樹状細胞および肥満細胞の活性と移動を調節した。さらに、THz照射は皮膚のリピドームに迅速な変化をもたらし、幾つかのカテゴリーの生理活性脂質を変化させた。これらの知見は、THz放射が生体に及ぼす免疫調節作用とその潜在的なメカニズムに関する新たな洞察を提供し、皮膚アレルギー疾患の管理における治療的アプローチの開発に示唆を与える、と著者らは結論付けている。
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