[磁気共鳴取得データから生体組織の誘電特性を評価するための広帯域モデル] tech./dosim.

A wideband model to evaluate the dielectric properties of biological tissues from magnetic resonance acquisitions

掲載誌: Phys Med Biol 2024; 69 (19): 195001

この研究は、磁気共鳴画像撮影(MRI)技術を用いて、広帯域で生体組織の誘電特性を評価するモデルを示し、実験的に検証した。生体組織の誘電挙動は周波数に依存する。ここで採用したモデルは、10 MHz - 20 GHzの周波数範囲において、生体組織の誘電特性を導出し、そのパラメータがMRI取得から得られる量から決定される2つの緩和メカニズムの存在を考慮している。特に、MRIから得られる量は、水分含有量およびMRスキャナの周波数における研究対象の組織の誘電特性である。モデルはまず、10 MHz - 20 GHzの周波数範囲における文献データを用いて筋肉および脂肪について理論的に検証した。その結果、誘電特性を16%以内の誤差で再構築する能力を示した。その後、モデルを筋肉および肝臓の摘出組織に適用し、10 MHz - 3 GHzの周波数範囲において測定データとMRI由来の特性を比較し、有望な結果が得られた、と著者らは報告している。

ばく露