モバイルデバイスは電磁界発生源であり、特に長期使用においてヒトの健康に対する懸念が科学者の間で高まっている。この問題に関して、特に脳機能への潜在的な悪影響が公衆の関心を呼んでいる。自然化合物が抗酸化作用および抗炎症作用により神経保護効果を持つという証拠が増えている。クロシンは、さまざまな神経障害に対する潜在的な治療薬として考えられる自然の生理活性化合物であることが示唆されている。したがって、本研究では、EMF曝露後の小脳に対するクロシンの効果を調査した。雄のBalb/cマウス24匹を以下の4群に割り付けた:対照群、ばく露群(2100 MHz)、ばく露+クロシン投与群(2100 MHz + 50 mg/kg)、クロシン投与群(50 mg/kg)。ばく露群およびばく露+クロシン投与群の動物は、120分/日、30日間連続して2100 MHzの電磁界にばく露した。30日後に小脳皮質を組織形態計測法および免疫組織化学的方法で評価した。その結果、30日間のばく露は、プルキンエ細胞のサイズに有意な影響を与えなかった。しかし、電磁界はアストロサイトの直径を有意に減少させ、グリア線維性酸性タンパク質(GFAP)の発現を対照群と比較して増加させた(p < 0.05)。また、クロシン処理はアストロサイトの直径を改善し、GFAPの発現を正常化することが示された(p < 0.05)。2100 MHz電磁界はアストロサイトの損傷を通じて小脳に悪影響を与え、クロシンが電磁界関連の悪影響を部分的に逆転させることができる、と著者らは結論付けている。
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