この論文の著者らは、反射箱(RC)内でミリ波基地局(BS)の全身比吸収率(WBSAR)を測定する方法を紹介している。被試験機器(EUT)からファントムに吸収される電力、すなわちWBSARは、ファントムの有無による総放射電力の差として決定される。反射箱伝達関数を決定し、EUTからの直接照射によるファントム内の吸収のみを含むようにこれを用いている。つまり、RCのマルチパス反射による吸収は除外される。この測定方法で、ホーンアンテナと商用のMassive MIMO BSを用いて28GHzで評価した。その結果はシミュレーションと良好に一致した。ここで提案された方法では、WBSARの測定が3分以内に行われ、従来の方法よりも遥かに短時間で測定できる。この方法は、全身比吸収率の基本制限を300 GHzまで拡張する国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の2020年の電磁界ばく露ガイドラインに準拠したBS製品の適合性評価に適している、と著者らは報告している。
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