[特定の電磁放射がマウスの覚醒に及ぼす影響] med./bio.

最近の報告で、2.4 GHzの電磁放射（EMR）を100 Hzの矩形パルスで変調することで、マウスの覚醒が著しく増加することが示されたことから、この研究の著者らは、1,000 Hzの変調周波数でも同様の覚醒増加が誘発されるが、10 Hzでは誘発されないことを示した。2.4 GHzの搬送周波数とは対照的に、同じ電力密度の935 MHzのEMRは、変調周波数に関係なく覚醒にほとんど影響を与えない。注目すべきことに、2.4 GHzのEMRの100 Hzの矩形パルス変調を正弦波パルス変調に置き換えても、覚醒の顕著な増加が認められた。一方、同じ時間平均出力の100 Hzの連続正弦波振幅変調では、覚醒の検出可能な変化は引き起こされなかった。従って、EMRによる睡眠行動の変化は、搬送周波数だけでなく、変調の周波数およびモードにも依存する。これらの結果は、動物における特定のEMRの生物学的感知メカニズムを示唆している、と著者らは結論付けている。