[電磁界ばく露にばく露したWistarラットの胎児組織に対する妊娠中のクルクミンの役割] med./bio.

The role of curcumin during pregnancy on the exposed fetuses' tissues of Wistar rats to electromagnetic field

掲載誌: Electromagn Biol Med 2024; 43 (1-2): 71-80

この研究は、妊娠期間中の低周波電磁界(50 Hz)の有害な影響に対するクルクミン(CUR)の保護剤としての役割を調べた。Wistarラットの雄5匹と雌15匹を交配させ、妊娠ラットを6群に割り付けた。妊娠期間(21日間)中、ばく露群は50 Hz電磁界に30分/日ばく露した。CUR投与群には毎日50 mg/kgのCURを腹腔内に単回投与した。ばく露+CUR投与群はその両方を処置した。ジメチルスルホキシド(DMSO)投与群には、CURの溶媒であるDMSOをCUR溶媒と同じ体積で腹腔内に注射した。擬似ばく露群はばく露せず、対照群は通常条件下でケージ内に保持した。4週間後、仔ラットを母ラットの群に従って割り付け、安楽死させた後、3つの組織損傷を調べた。その結果、ばく露群では、ばく露+CUR投与群と比較して、海馬組織の顕著な壊死領域の増加、腎臓の過血症(p=0.017)と壊死(p=0.005)の量の増加、および肝組織変性(p=0.007)が認められた。妊娠中の毎日のクルクミンの単回投与は、仔ラットにおける電磁界ばく露によって生じるこれらの組織損傷から保護する可能性がある、と著者らは報告している。

ばく露