この研究は、マウスの骨髄造血幹細胞に対する携帯電話放射の潜在的なインパクトを調べた。3-4週齢の雄のBALB/Cマウス160匹を、ブランク対照群、対照群、TD-SCDMAばく露群、LTE-Advancedばく露群の4群に無作為に割り付け(各群n = 40)、2-8週間ばく露した。2、4、6、および8週間のばく露後、検査のため各群から10匹ずつ取り出し、末端デオキシヌクレオチドトランスフェラーゼ介在dUTPニックエンド標識法を用いて、幹細胞のアポトーシスを検出し、形態学的手法を用いて小核および骨髄造血幹細胞の亜集団の検査を行った。酵素免疫技術を用いてTリンパ球の亜集団を分析した。その結果、2つの擬似ばく露対照群では、実験期間全体を通じてアポトーシスおよび小核に統計的有意差は認められなかった。TD-SCDMAばく露群およびLTE-Advancedばく露群でも、2週間または4週間のばく露後に同様の結果が認められたが、6週間または8週間のばく露では、アポトーシスが増加し始め、小核が増加した。実験期間中の4群全てにおいて、造血幹細胞の亜集団、ならびに末梢血Tリンパ球のサブセットでは、影響は事実上無視し得るものであった、と著者らは報告している。
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